物流倉庫向けグリーン鋼材「JGreeX」採用について~北海道地域で初採用~
2024年7月23日 お知らせ
2024年7月23日
苫小牧栗林運輸株式会社
JFEスチール株式会社

物流倉庫向けグリーン鋼材「JGreeX」採用について
~北海道地域で初採用~
このたび、苫小牧栗林運輸株式会社(以下、苫小牧栗林運輸)ならびに、JFEスチール株式会社(以下、JFEスチール)は『(仮称)新晴海倉庫(以下、本物件)』の新築工事にJFEスチールのグリーン鋼材「JGreeX(ジェイグリークス)」の採用を決定しました。苫小牧栗林運輸にとってグリーン鋼材の採用は初となり、また北海道における「JGreeX」採用は初めてとなります。
2050年カーボンニュートラルの実現に向けて、国を挙げてGX(グリーントランスフォーメーション)が推進される中、倉庫・運輸業界においてもネットゼロに向けた取り組みが進められています。さらに近年、建築物の使用時の省エネ・創エネだけでなく、製造・建設から廃棄・リサイクル等に至るライフサイクル全体のCO₂削減の重要性が高まっており、エンボディドカーボン※1削減の動きが始まっています。このため鉄骨用の鋼材をはじめ建設資材においても、製造時のCO₂排出量が少ない製品のニーズが高まっています。
これまで、苫小牧栗林運輸においてはカーボンニュートラルへの取り組みの一環として、次世代バイオディーゼル燃料を使用したトレーラーヘッドでの荷役によるCO₂排出量の削減に取り組んでまいりました。さらに本物件では、事業全体のカーボンニュートラルの観点から、倉庫建築時に使用する資材についても、製造時にCO₂排出量の少ない製品の採用を検討してまいりました。
「JGreeX」は、JFEスチールのCO₂排出削減技術により創出した削減量を「マスバランス方式※2」を適用して任意の鋼材に割り当てることで、鉄鋼製造プロセスにおけるCO₂排出量を大幅に削減した鉄鋼製品です。本物件では、主要鉄骨部材に「JGreeX」約250tが採用されました。
両社は今後とも、カーボンニュートラル社会の実現に向けて、サプライチェーン全体における脱炭素化の取り組みを推進してまいります。
■ 案件概要
・事業者 :苫小牧栗林運輸株式会社
・設計者・施工者 :株式会社濱川設計・大坪建設株式会社
・鉄骨加工会社 :株式会社双葉工業社
・所在地 :苫小牧市晴海町38番地
・建物規模 :敷地面積 10,374.00㎡ 建築面積 4,852.80㎡
・スケジュール :2024年8月着工(予定)2025年7月竣工(予定)
・用途 :物流倉庫

※1本物件では、エンボディドカーボン削減の取り組みとして、「JGreeX」の採用をはじめとする製造時のCO2排出量が少ない製品を積極的に採用します。なお、「JGreeX」採用によるCO2排出量削減効果は約500t-co₂を見込んでいます。
■建築物のライフサイクルカーボン及びエンボディドカーボンについて

※2一般社団法人日本鉄鋼連盟「マスバランス法を適用したグリーンスチールのCO₂排出原単位の算定方法に関するガイドライン」に準じ、製品製造プロセス全体のCO₂排出量の削減における環境価値を一部の鉄鋼製品に集約しCO₂排出原単位の低い鉄鋼製品とみなすこと。
以上
【本件に関するお問い合わせ先】
苫小牧栗林運輸株式会社 現業部港運西事業所 ℡ 0144-35-6003
JFEスチール株式会社 総務部広報室 ℡ 03-3597-3845